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国際呼吸保護学会日本支部のご紹介
国際呼吸保護学会日本支部は、本部の目的と方針に沿って日本における呼吸保護活動の活性化とその成果の国際的な広報、日本国内の呼吸保護に関する知識の集約、さらに会員間の呼吸保護に関する研究・技術開発及びよりよい実施を促進するための情報の収集と伝達、国際活動への参加を主催します。
国際呼吸保護学会(International Society for Respiratory Protection, 略称ISRP)は1982年に米国で発足いたしました。元々、米国の呼吸用保護具検定機関である国立労働安全衛生研究所(NIOSH)が1980年に開催した国際呼吸保護ワークショップを契機として、世界の呼吸保護及び呼吸用保護具(マスク)の研究者、専門家及びメーカー等が研究開発の促進と情報の収集と交換を目的として設立した学会です。
本学会は日本支部のほか、アメリカ支部、ヨーロッパ支部、オーストラリア支部および韓国支部に分かれて活動していますが、本部は米国にあり、http://www.isrp.comで活動を掲示しています。現在、会員は米国、欧州、アジア、オセアニアなどに広く分布し、名実共に世界の呼吸保護専門家の情報交換の場となっています。
日本からも故重松開三郎氏(㈱重松製作所)を中心にISRP発足時から積極的に参画し、1985年に日本支部の設立が承認され、日本の会員相互の啓蒙と情報交換のための活動を現在まで継続しています。
本部の活動:本学会の主な活動は隔年に世界のどこかで開催される国際呼吸保護会議と機関誌 JISRP(英語)の刊行です。日本支部も過去に三回、この国際大会のホストをいたしました。
日本支部の活動:毎年秋季に東京で開催される「呼吸保護に関する研究発表会」および春季に開催される支部会員総会に合わせた記念講演会があります。また機関誌「呼吸保護」(日本語)を刊行しています。「呼吸保護」にはわが国で行われた研究成果や JISRPに掲載された英語の研究論文の日本語訳などが掲載されています。
呼吸保護を担うものとして防じんマスク、防毒マスクや給気式呼吸器などがあり、ISRPでは、当初その性能向上と評価方法を、また正しい装着の評価(フィットテスト)などに関心が集中していました。その後、我が国の阪神大震災と続くオウム真理教によるサリンテロのような自然災害とテロにおける呼吸保護の必要性が社会全体の関心を集めるようになりました。日本支部ではこれらの情報発信に努めました。
2001年9月の米国同時多発テロ以降、SARS、新型インフルエンザ、そして新型コロナなどの呼吸器感染症の流行、東日本大震災による原子力発電所の事故における放射性粉じん対策、建築物解体時に発生する石綿粉じん対策などに、呼吸用保護具は広く社会的な関心を集めました。これらの事象による呼吸用保護具の世界的な供給不足には、性能や部品交換など製品相互の共通性の確認が必要です。呼吸用保護具のISOも検討され、ISRPはこれに協力してきました。
一方で、一般社会のマスクについての知識は浅く、状況に適した呼吸用保護具の選択や使用法が十分理解されていない状況もあります。ISRPは呼吸用保護具の技術開発のみでなく、社会の呼吸用保護具への理解の促進も含めて、会員間の活動報告や情報交換の場を提供しています。
日本支部からのお知らせ
次回の国際呼吸保護学会について
隔年で実施する国際呼吸保護学会は、2026年に米国ジョージア州アトランタで開催が予定されています。日本の皆様も奮って参加をご検討ください。
2024年度呼吸保護に関する研究発表会
2024年度の呼吸保護に関する研究発表会は、2024年 11月27日に女性就業支援センターホールにおいて開催されました。多数の皆様のご参加を有難うございました。
2024年度通常総会
2024年度の通常総会は、2024年 6月4日に浅草橋ヒューリックホール&カンファレンスにおいて開催されました。
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お問い合わせ:
国際呼吸保護学会日本支部事務局
ミドリ安全株式会社 安全衛生相談室 山本多絵子 -
Telephone:
03-3442-8298
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Fax:
03-5449-3952
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E-Mail:
isrp.japan@gmail.com